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犬が太ると病気になる確率が上がる!?肥満になる原因やダイエット方法を紹介

太った犬

以外と飼い主さんが気付いていない犬の肥満。

肥満になると動きづらくなったり病気のリスクが高まったりと、愛犬にとって辛い事ばかりです。
さらに、肥満は犬の寿命を縮めてしまうことをご存知でしょうか?

リバプール大学(イギリス)とWALTHAM Centre for Pet Nutritionによる研究チームは肥満犬と正常体重の犬の寿命を比較し、小型犬で2歳半、大型犬で約1歳寿命が縮まったという結果を出しています。(※1)

うちの犬が太ってるか普通なのか、よくわからないな・・

という飼い主さんは、まずは愛犬の体型チェックをしてみましょう。

この記事ではこんなことをお伝えします。

この記事のポイント

愛犬の体型チェック方法
肥満が引き起こすリスク
肥満の原因と解消法

簡単にできる愛犬の体型チェック方法

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犬が肥満になるとどんな病気になりやすいかを説明する前に、まずは愛犬の体型チェックをおこないましょう。
獣医さんのお話だと、 飼い主さん自身は太ってないと思っていても実は肥満の一歩手前だったということがよくあるそうです。

まずは簡単にできる下記のチェックを試してみましょう。

犬の体型チェック方法
  • 犬を真上から見たときに、適度なくびれがあるか
  • 犬を真横から見たときに、後脚の付け根に向かってウエストが締まっているか
  • 犬の胴体を触ったときに、軽くあばら骨の存在がわかるか
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愛犬の体型チェック結果はどうでしたか?
上の写真を見ながら、愛犬がどれに当てはまるのかを確認してみてください。

①痩せすぎ

遠目から見てもあばら骨が浮き出ており、どこからどう見ても痩せすぎ。
ここまで痩せると腰骨もはっきりと出てお尻がゴツゴツとした印象になります。

②痩せぎみ

①ほどではないものの、あばらは目視で確認できるくらいに浮き出ます。
上から見たときにもウエストがだいぶ細くなります。

③適正

胴体を覆う脂肪や筋肉がうっすらとあり、手のひらで触ったとき少し奥にあばら骨の感触を感じます。
上から見ても横から見ても適度に引き締まったくびれが確認できます。

④太りぎみ

ちょっと太ってるかな?と言う印象。胴体を触っても簡単にはあばら骨の感触がわかりません。
上から見るとウエストが無く、寸胴な体型をしています。

⑤肥満

胴体を覆う脂肪は厚く、このレベルになると犬自身も動きたがらなくなります。
上から見たときにアメリカンドッグのような体型になっていたら肥満です。

①②⑤は飼い主さんも気付きやすいのですが、見落としがちなのが④です。
特に毛の長いチワワやゴールデンレトリバー、バーニーズマウンテンドッグなどは被毛に隠れて体型の変化に気付きにくく、気がついたら太りぎみだったということがあるので注意しましょう。

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肥満が原因でリスクが高まる病気

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関節炎

犬も人間同様に太りすぎると関節に支障が出ます。
一度関節炎を患うと痩せてからも運動などのタイミングで痛みが出やすくなってしまうので、飼い主さんはしっかりと体重管理をおこないましょう。

特に体重の重い大型犬は肥満による変形性関節炎になりやすいと言われています。

関節炎になりやすい犬種

ゴールデンレトリーバー/バーニーズマウンテンドッグ/ラブラドールレトリーバー/ニューファンドランド/トイプードル/ポメラニアン など

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは骨と骨の間にある椎間板というクッションの役割をしている組織が、何らかの理由によって飛び出し周りの神経を圧迫してしまう病気です。
遺伝性でもありますが、多くは生活習慣病による太りすぎが原因とも言われています。

犬も太っていると動かなくなりますよね。
寝たままの時間が増えることで背骨に無理な圧力がかかっていると、椎間板ヘルニアに一直線です。

どんな犬種にも起こる可能性はありますが、特に軟骨異栄養症性犬種(なんこついようしょうせいけんしゅ)と呼ばれる下記の犬種は肥満に注意が必要です。

椎間板ヘルニアになりやすい犬種

ダックス系/シーズー/パグ/ビーグル/プードル

心臓病・糖尿病

肥満になると血管や血液が増加するため心臓への負担が大きくなります。
この状態が続くと心臓が「もっと頑張らなくちゃ!」と肥大します。これが心肥大です。
さらに心臓の弁が閉じなくなるなどの障害も起こりやすく、僧坊弁閉鎖不全を起こすと一生投薬が必要な犬生になってしまいます。

犬も肥満が原因の糖尿病になることがあります。
兆候としては、肥満気味に太っていて水をよく飲むこと。
糖尿病も一度発症してしまうと、ずっと朝晩のインスリン注射が必要になります。
発症してから2〜3年でなくなるケースが多いので、本当に気をつけてほしい病気です。

呼吸器系の問題と病気

肥満の犬は少し動いただけで息切れをし呼吸が荒くなります。
また、人間同様に寝ているときに無呼吸になってしまうこともあるので、肥満気味の犬が寝ている際は呼吸をチェックしましょう。
特にパグやフレンチブルドッグのような短頭種は太っていなくても呼吸が苦しくなりやすい犬種が多いので、さらに苦しい思いをさせない為の体型管理が必要となります。

また、肥満が引き起こす呼吸器系の病気に気管虚脱があります。
気管虚脱はシニア期に入った小型犬に多い病気で、喉から肺に繋がる気管が押しつぶされて呼吸が苦しくなってしまう病気です。
ゼェゼェと苦しそうな呼吸をしたり、激しく咳込むこともあります。

呼吸器系の病気になりやすい犬種

チワワ/ポメラニアン/ヨークシャーテリア/トイプードル

犬が肥満になる原因

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犬が肥満になる原因は「食いしん坊だから」だけではありません。
もしかしたら身に覚えのある方もいるかも・・?

また、今は愛犬が肥満ではなくても、シニア期に入って動く時間が減ると太りやすくなってしまいます。
犬が肥満になる4つの原因をご紹介します。

運動不足

肥満の犬、太りすぎな犬は圧倒的に運動不足の可能性があります。
運動不足になりやすい犬には下記のような特徴があります。

  • 室内で自由に動き回るだけの小型犬
  • 運動が嫌い・苦手な犬
  • 狩猟犬・牧羊犬グループで必要運動量の多い犬

特に一般的な家庭で飼われていて肥満となってしまう犬は狩猟犬や牧羊犬グループの犬種が多く、必要な運動量がまかないきれていないケースがほとんどです。

また、運動不足は肥満だけではなく問題行動の原因にもなってしまいます。

ごはんの量が多い

よくあるのは、ドッグフードの裏に書いてある体重別の量を体重に合わせて与えてしまっているケースです。
太りすぎの犬の体重に合わせた量を与えていたら多すぎになってしまいますよね。

犬には犬種ごとの平均体重というものがありますが、骨格や筋肉の付き方には個体差があるので体重はあくまで目安と考えておきましょう。

ご飯の量はこのページの一番初めでご紹介した「1.簡単にできる愛犬の体型チェック方法!」を参考に、体型のバランスをみながら量を決めましょう。

ごはんのカロリーが高い

ドッグフードのステージをを子犬から成犬へ切り替えていなかった場合や、高カロリーのドッグフードを与えている場合もカロリーオーバーで肥満になりやすくなります。
逆に、運動量や代謝の減ってきたシニア期の犬に育ち盛りの成犬と同じドッグフードを与えていても太りやすくなります。

ドッグフードはステージに合ったもの、太りぎみであれば低カロリーなものなど、愛犬の年齢や体型に合わせて切り替えるようにしましょう。

おやつの食べ過ぎ

かわいい愛犬におねだりされたら、おやつもたくさんあげたくなってしまいますよね。わかります。
しかし、おやつの与えすぎで肥満になる犬は少なくありません。

犬は人間の子どものように「おやつ食べてお腹いっぱいだからごはんいらない」とはなりませんので、おやつも出されたごはんもきっちり食べるでしょう。

おやつをあげたらその分ごはんを減らすなど、飼い主さんがしっかりバランスを取ってあげてくださいね。

愛犬のしつけにおやつを使ってる人も要注意だよ
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犬の肥満を解消するダイエット方法

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まず、肥満の犬が散歩の時間を増やしても、関節に負担をかけるだけになってしまいます。
散歩以外の運動や食事の量&内容に気をつけてダイエットをおこないましょう。

食事の量と内容を変える

いま愛犬に与えているドッグフードは本当に愛犬の年齢やタイプに合っていますか?
もしも肥満気味であれば、ダイエットサポートなどの療法食を試してみましょう。

必要な栄養素はしっかり摂りながら低カロリーで作られています。

ダイエット用のドッグフードにも、成犬用とシニア用があるので、購入するときは間違えないようにしてくださいね。

また、早食いも肥満の原因となります。
早食い防止ボウルを使用すると食べる速度が落ちるので、取り入れてみるのもおすすめです。

運動には水泳が最適

水泳は体重が重くても脚の関節に負担をかけずに運動をすることができます。
足が付くような浅いプールやお風呂ではなく、しっかりと泳げることがポイントです。
走らせるよりもカロリーを消費できますし、愛犬に負担が少ないのも嬉しいですよね。

愛犬を泳がせたことがない方は、犬用のフィットネスクラブを利用してプロのもとで指導を受けながらダイエットを行うのがおすすめです。

泳ぎ慣れていないワンちゃんにはライフジャケットを着せてあげると安心ですよ!

体重が減ってきたら定期的な運動でKEEP

体重が減って体型も適正に近づいてきたら、散歩以外に定期的な運動をしてKEEPしてくださいね。
食事はダイエット食ではなく通常の食事に戻し、体型と運動量をみながら量で調節をします。

犬種によって得意な運動方法は変わりますが、中型犬〜大型犬ならボールやフリスビーを使ってしっかり走らせ、筋肉もつけていきましょう。
小型犬ならドッグランでお友達と遊びながら走り回るのもおすすめです。

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まとめ

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犬も人間同様に肥満になると病気のリスクが上がり、関節や呼吸にも支障が出てきてしまいます。
太らせないことが一番なのですが、気付いたら愛犬が肥満気味だったという方は今からでも遅くないのでダイエットをさせましょう。

自分で食事の管理や運動の管理ができない犬は、飼い主さんだけが頼りです。
愛犬のためにしっかりと体型管理をして、肥満を解消していきたいですね。

参考:(※1)Association between life span and body condition in neutered client‐owned dogs / Alexander J. German et al. / Journal of Veterinary Internal Medicine, 11 December 2018, Doi: https://doi.org/10.1111/jvim.15367